1pip価値とは
pip(ピップ)は為替レートの最小の値動き単位です。quote通貨がJPYのペア(USDJPY・EURJPYなど)は価格の小数第2位、それ以外(EURUSDなど)は小数第4位の1つ分が1pipです。1pip価値は、その1pipの値動きで実際にいくらの損益が出るかを表し、損切り幅から損失額を見積もる土台になります。
USDJPYの1pipはいくら?ロット別の早見表
最も取引されるUSDJPY(米ドル/円)については、円口座であれば計算するまでもなく金額が決まっています。
| ロット数 | 通貨量 | 1pipの損益(円口座) |
|---|---|---|
| 1.0ロット | 10万通貨 | 1,000円 |
| 0.1ロット | 1万通貨 | 100円 |
| 0.01ロット | 1,000通貨 | 10円 |
1pip価値はロット数に正比例します。表のとおり、ロットを10分の1にすれば1pip価値も10分の1になります。
1pip価値の計算式
1pipの損益は次の式で求まります。
- 1標準ロット = 10万通貨
- 1ロットの1pip価値(quote通貨建て)= pipサイズ × 10万(円ペア=1,000、その他=10)
- 口座通貨建て = quote建て × 換算レート(quote→口座通貨)
- 実際の1pip損益 = 上記 × ロット数
USDJPYに当てはめると、1pip = 0.01円 × 10万通貨 = 1,000円です。口座通貨とquote通貨が同じ場合(例: 円口座でUSDJPY)は換算が不要です。異なる場合(例: 円口座でEURUSD)は、quote通貨を口座通貨へ換算するレートが必要になり、本ツールが自動取得します。
なぜUSDJPYはレートが変わっても1,000円のまま?
USDJPYの値動きは「円」で表されています。1pip=0.01円という値動きに保有通貨量(10万通貨)を掛ければ、そのまま円建ての損益になります。円口座であれば換算が不要なので、USDJPYが120円でも160円でも1ロットの1pipは1,000円のままです。
一方で、EURUSDのようにquote通貨がドルのペアを円口座で取引すると、ドル建ての損益を円に換算する必要があり、その際にUSDJPYレートを使うため、1pipの円額がレートで変動します。
主要ペアの1pip価値(1ロット)
| 通貨ペア | 1ロットの1pip価値 |
|---|---|
| USDJPY・クロス円 | 1,000円 |
| EURUSD・ドルストレート | 10ドル |
| EURGBP など他クロス | 10 quote通貨 |
0.1ロットなら1/10、0.01ロットなら1/100です。例えばUSDJPYを0.01ロットで取引すると1pip=10円になります。
計算例
例1:口座JPY・USDJPY・1ロット
円口座でquoteも円なので換算不要。1pip価値 = 1,000円。
10pips動けば 10,000円 の損益です。
例2:口座JPY・EURUSD・0.5ロット・USDJPY=150
EURUSDの1pip = 10ドル/ロット → 円換算で 10 × 150 = 1,500円/ロット。
0.5ロットなので 1pip = 750円。
損切り幅から損失額を見積もる
1pip価値が分かれば、損切り(ストップロス)に達したときの損失額もすぐ計算できます。損失額 = 1pip価値 × 損切りpipsです。
例:USDJPY・0.1ロット・損切り20pips(円口座)
0.1ロットの1pip価値 = 100円。
損失額 = 100円 × 20pips = 2,000円。
実際のトレードでは「先に許容できる損失額を決め、そこから逆算してロットを決める」のが安全です。許容リスクからの適正ロットは FXロット計算機で自動計算できます。損切り幅そのものの決め方は FXの損切り幅の目安と決め方を参考にしてください。
ドル口座の場合は換算が必要
口座通貨がドルの場合、USDJPYではquote通貨である円をドルへ換算します。1ロットの1pip=1,000円を、その時のUSDJPYレートで割った金額がドル建ての1pip価値です。
例:USDJPY・1ロット・USDJPY=150・ドル口座
1,000円 ÷ 150 ≒ 6.67ドル。
レートが変わると1pipのドル額も変わります。
こうした口座通貨ごとの換算は、上の計算機がレートを自動取得して処理します。取得に失敗したときは手入力に切り替わります。
ドル円を始めた頃、私は「1ロットで1pip=1,000円」という感覚が体に入っていなくて、損切りを何十pipsも離して置いていました。数字の上ではただのpips幅なのに、いざ約定すると思っていたより重い金額が飛んでいて、そこで初めて1pipの重さを痛感しました。
今は損切り幅を考えるとき、必ず「pips × 1pip価値」で先に円に直して、その損失を受け入れられるかを確かめるようにしています。1ロットなら1pip=1,000円と分かっていれば、20pipsの損切りが2万円だとすぐ読めます。この計算機を作ったのも、ペアや口座通貨が変わるたびに毎回この換算を手でやるのが面倒だったからです。
よくある質問(FAQ)
- 1pipはいくらですか?
- 通貨ペアと口座通貨、ロット数で決まります。1標準ロット(10万通貨)あたり、quote通貨がJPYのペア(USDJPYなど)は1,000円相当、それ以外(EURUSDなど)は10 quote通貨(例: 10ドル)です。これに口座通貨への換算レートとロット数を掛けたものが実際の1pip損益です。
- USDJPYの1pipは何円ですか?
- USDJPYは1標準ロット(10万通貨)あたり1pip=1,000円です。0.1ロット(1万通貨)なら100円、0.01ロット(1,000通貨)なら10円になります。円口座であれば為替レートの水準に関係なく一定です。
- なぜUSDJPYの1pipはレートが変わっても1,000円のままなのですか?
- USDJPYのquote通貨(右側)が日本円だからです。1pip=0.01円の値動きに10万通貨を掛けると0.01×100,000=1,000円となり、為替レートの水準にかかわらず一定になります。一方EURUSDなどquoteがドルのペアは、円換算する際にUSDJPYレートが必要になるため、レートで円額が変動します。
- EURUSDの1pipは円でいくらですか?
- EURUSDの1pipは1標準ロットあたり10ドルです。円口座の場合はこの10ドルをUSDJPYレートで円換算します。例えばUSDJPY=150なら10×150=1,500円/ロットです。本ツールはこの換算レートを自動取得します。
- 損切り20pipsだとUSDJPYでいくらの損失になりますか?
- 1pip価値×pips数で計算します。1ロットなら1,000円×20pips=20,000円、0.1ロットなら100円×20pips=2,000円、0.01ロットなら10円×20pips=200円です。許容できる損失額から逆算して適正ロットを決めるのが安全です。
- ドル口座でUSDJPYを取引する場合の1pipはいくらですか?
- ドル口座の場合はquote通貨(円)をドルへ換算する必要があります。1ロットの1pip=1,000円を、その時のUSDJPYレートで割ります。例えばUSDJPY=150なら1,000÷150≒6.67ドルです。レートが変わると1pipのドル額も変動します。
- pipとpips、pointの違いは何ですか?
- pip(ピップ)は為替レートの慣習的な最小変動単位で、円ペアは小数第2位、それ以外は小数第4位を指します。pipsはその複数形です。5桁業者の最小単位(小数第5位)や3桁業者(小数第3位)は「ポイント/ピペット」と呼び、1pip=10ポイントです。本ツールはpip基準で計算します。
- ロット数を変えると1pip価値はどう変わりますか?
- 1pip価値はロット数に正比例します。1ロットで1,000円なら、2ロットで2,000円、0.5ロットで500円です。ロット数を増やすほど1pipの値動きで生じる損益も比例して大きくなります。
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